基礎からの音楽講座(第2楽章)


今回取り上げるものは、「音符」です。
さぁ、張り切ってまいりましょう。

○音符とは?

音符というものは俗に言われる「おたまじゃくし」というものと同一のものです。
前回のお題にあった黒丸は実際には完全なる音符とは言えないもので、本当はあれに線が加わったり、おたまじゃくしの尻尾の様なものが加わったり、黒丸の中が白くなったりしなければ音符と呼ばれるものになれない訳です。

さて、そこで音符の各名称についてお勉強しましょう。
先ず、音符の主人公である黒丸です。これは「符頭」と呼ばれます。読み方が一緒だからといって公湾内に陸から土石を築いて長く突き出させた建造物を想像した貴方はなかなか想像力が豊かだということでここに「ベストイマジネーション賞」をあげましょう。
10個たまるともれなく後ろから背後霊がついてきます。

さてと、脱線はそこまでとして、次はその符頭からにょきっと出てくる直線です。これは「符尾」といいます。
ここで私は皆さんにあやまっておかなければいけないことが出来ました。
すみません。私は符尾という字の読み方がわかりません。
さてとフォローもしたことですし次に進みましょう。

さて次はその符尾のてっぺんからうにょろっと出てくる尻尾みたいな曲線です。
それは「符鉤(フコウ)」と呼びます。
そして符鉤が二つ隣あった時にそれらはくっつき符尾のてっぺんとてっぺんとが少し太めの直線で結ばれます。
そしてそれを「連桁(レンコウ)」と呼びます。
これで音符の読み方はバッチシです。

それでは次にその 符頭 と 符尾 、符鉤 が何を表すかということですが。
これらは音の長さ、すなわち「音長」を表します。
それではその音長と符頭、符尾、符鉤との対応を見ていきましょう。

○音長と符頭/符尾/符鉤との関係






  • この他に32分音符、64分音符、128分音符というものも存在しますが、あえて説明する事はないでしょう。(先ず使われませんし……)

    さて、ここまでが符頭、符尾、符鉤と音長の関係でしたが、この他に符頭のすぐ右脇に「・」が付く場合があります。
    その「・」の事を「符点」といい、音長を1.5倍にする役目を果たします。
    又符点が付いた各音符を「符点n音符」と呼びます。
    例えば全音符についた場合は「符点全音符」となり、32分音符についた場合は「符点32分音符」となります。
    そして、音長が1.5倍となるので、符点全音符の場合は「全音符+2分音符」。
    符点32分音符の場合は「32分音符+64分音符」という具合に、1つ短い音長のものを主となる音長に加えたものと同じ音長になります。

    又、符点が2つ付く場合もあり、それらは「複符点」と呼ばれます。
    長さは1.5倍のさらに1.5倍。すなわち、1.75倍になります。
    複符点はめったに使われないので、頭の片隅にでも置いておいて頂ければ宜しいかと思います。

    さて、続いては連桁の書き方ですが、

    と言った具合になります。

    さあ、これで音符の説明は全て終わりました。
    本当はこれに3連符等の特別な物も出て来ますが、それらは特別なものとして扱いいづれ説明したいと思います。

    それでは、また次章でお会い致しましょう。さいなら、さいならさいならっ


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