基礎からの音楽講座(第4楽章)


前回は「休符」と「拍子記号」をやりましたね。
今回はシャープ(♯)とフラット(♭)の話をしよう。
うん、それがいい。
と、いうわけで、先ずはシャープな話。

○まずはここからはじまるのだ

シャープ・フラットを説明する前に専門用語を少し教えなければなりません。
まあそんなに難しい筈はないので頑張って理解して下さい。

  • ○音上がる
  • ○音下がる さあ、このことをふまえて、シャープとフラットの説明に参りましょう。

    ○シャープ/フラットってなんぞや?

    それでは、先ずシャープ/フラットがどんな役割をするかについて話していきましょう。
    みなさんは第1楽章で音程(ドレミファ……)をやったので音程についてはバッチリですね?
    しかし、音程というものはぢつはそれが全てではなかったのです。
    ドとレの間には何もない様に思われがちですが、ぢつはドとレの間には中間の音が存在していたのです。
    それでは、その音をどう表現したらよかんべ?
    楽譜にどうやって表現しようか?
    音符を上に1つずらすと1音上がることになる。
    下にしても1音下がることに……。
    それじゃあ、音符の位置はそのままで、何かの記号を音符に付けて表そう。
    まあ、そんなこんなで誕生したのがシャープとフラットなのです。

    ○またまた本題から離れて専門用語のお時間

  • 半音上げる/下げる ○中間の音というものは全ての音と音の中間にある訳ではない

    ドとレの中間や、レとミの中間には中間の音があることはさっき述べた通りです。
    しかし、中には中間の音がないものがあります。
    それは、

    この2つです。
    何故?と言われてもこまりますが、昔っからこう決まっているのです。
    ですから、ミとシに対して「半音上げる」と「ファとド」になってしまって結局1音上げるのと変わらなくなってしまいます。
    これが例外です。

    ○シャープって?

    シャープというのは音を「半音上げる」という意味です。
    日本語だと「嬰記号(エイキゴウ)」と呼びます。
    楽譜に書くときは記号「♯」を使います。
    つける位置は、符頭の左(臨時記号の場合)と音部記号の右(調号の場合。これについては別楽章で説明します)の2つの場合があります。
    今は前者の方、臨時記号の方、すなわち符頭の左に付ける方を覚えておけば宜しいでしょう。

    ○フラットって?

    フラットというのは音を「半音下げる」という意味です。
    日本語だと「変記号」と呼びます。
    楽譜に書くときは記号「♭」を使います。
    英語の小文字「b」とは似てますが違うので注意して下さい。
    つける位置はシャープと同様です。

    ○シャープとフラットの関係

    さあ、今までの話しでわかったように、シャープというのは半音上げ、フラットというものは半音下げるということが理解出来たと思います。
    そこで、シャープとフラットというのは以下の関係が成り立ちます。
    ちなみに、楽譜の音符には記号は符頭の左側に付きますが、文字を使って記述する時は文字の右側に書きます。

     ド♯ =レ♭
     レ♯ =ミ♭
     ファ♯=ソ♭
     ソ♯ =ラ♭
     ラ♯ =シ♭
    
     又、次の事も言えます。
    
     ミ♯=ファ
     ミ =ファ♭
     シ♯=ド
     シ =ド♭
    
     全てまとめると
    
     ド♯ = レ♭
     レ♯ = ミ♭
     ミ♯ =ファ
     ミ  =ファ♭
     ファ♯= ソ♭
     ソ♯ = ラ♭
     ラ♯ = シ♭
     シ♯ = ド
     シ  = ド♭
    

    ということが言えます。
    さあ、これがシャープ/フラットの全てです。


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