基礎からの音楽講座(第3楽章)
とうとうこの講座も第3回目に突入しましたが、どうですか?
皆さんついてこれていますか?
ちょっと難しいという人もあきらめず頑張って下さい。
さて、前回は音符について述べました。
今回は音符と同様に長さをしめす休符というものを最初に取り上げたいと思います。
○休符って何?
さて、貴方は先月で取り扱った「音符」というものを覚えていますか?
覚えていないという方!
前回の講座を見て来ましょう。
ところで何故急に先月の音符の事を掘り返したかといいますと、この「休符」というもの。
実は音符と性質はそっくりなんです。
では音符とどこが違うのか。
それは簡単です。
音符というものは音というものを発音させます。
そして同時に音長も示しているというものでした。
今回の「休符」というものは、音符から音を発音させるといった機能を取り除いたものです。
要するに読んで字の如く。
発音せずに休むのです。
どうです?
いたって簡単でしょう?
ですから先月の音符で示した音長さえ理解していればら〜〜〜〜〜〜くしょう、というやつです。
それでは、音符と同様に音長と形の対応を見ていくことにしましょう。
○休符の音長
さて、今回はこれでおしまいというと何か文句がきそうですから、もう少し前進したいと思います。
この時点でキャパを越えそうになっている方は「ティータイム」でも取ってからゆっくりと吸収して行って下さい。
あせらずにやりましょう。
それではせっかく音長をやって来た訳ですから、それに関連する拍子記号というものを説明しましょう。
○拍子記号とは?
これは簡単に言ってしまえば1小節にどのくらいの音長が入ることが出来るかを表したものです。
これは楽曲の始めの音部記号(以前説明したト音記号とかヘ音記号とかのことです)の次に置かれます。
分数の形と特定の記号がありますが、分数の形の場合、分母は1拍と数える音符の種類を示し、分子は小節内の拍数を示します。
ですから、分母にかかれた基本となる音符が1小節内に何個分(何拍分)入ることが出来るかということを表したものです。
たとえば、
3
─
4
とあったとします。
上の3は「1小節内に入る数(拍数ともいいます)」を表し、下の4は「1拍(個)の単位となる音符の種類」を表します。
ですから、この場合、“4分音符が3個分(3拍分)あるのが1小節である”という意味です。
まとめてみましょう。
3 ─ 4 | → |
1小節内の拍数 ────────────── 1拍の単位となる音符の種類 |
この場合、“4分音符が3個分あるのが1小節である”とういう意味 |
なんとなくわかりますか?
尚、特定の記号の場合Cは4/4。
「Cに縦線が入ったもの」は2/2を表します。
それでは、本格的なまとめという形で、出来るかぎり分かりやすく示していきましょう。
○拍子記号の実例
2 ─ 2 | またはCに縦線 | : |
1小節に2分音符、又は2分休符(以下休符も同様に して含まれるので省略させて頂きます)が2つ入る事 が出来ます。4分音符だと4つ入ります。 |
2 ─ 4 |
: |
4分音符が2つ入ることが出来ます。16分音符だと4つ入ります。 2分音符だと1つだけです。符点2分音符以上の音長のものは入れません。 |
2 ─ 8 |
: |
8分音符が2つ入ります。16分音符だと4つ入ります。4分音符だと1 つだけです。符点4分音符以上の音長は入れません。 |
6 ─ 4 |
: |
4分音符が6つ入ります。符点2分音符だと2つ入ります。 |
6 ─ 8 |
: |
8分音符が6つ入ります。符点4分音符だと2つ入ります。 |
6 ── 16 |
: |
16分音符が6つ入ります。符点8分音符だと2つ入ります。 |
3 ─ 2 |
: |
2分音符が3つ入ります。符点全音符は1つです。4分音符だと6つです。 |
3 ─ 4 |
: |
4分音符が3つ入ります。符点2分音符は1つです。8分音符だと6つで す。ロック・ポップスで使用頻度が2番目に多い拍子です。 |
3 ─ 8 |
: |
8分音符が3つ入ります。符点4分音符は1つです。16分音符だと6つ です。 |
9 ─ 4 |
: |
4分音符が9個入ります。符点2分音符だと3つです。 |
9 ─ 8 |
: |
8分音符が9個入ります。符点4分音符だと3つです。 |
9 ── 16 |
: |
16分音符だと9個入ります。符点8分音符だと3つです。 です。 |
4 ─ 2 |
: |
2分音符が4個入ります。4分音符だと8個入ります。全音符も2個入り ますが、その様な時は2全音符という特殊な物が用いられます。 |
4 ─ 4 | または C | : |
4分音符が4個入ります。8分音符だと8個です。2分音符 だと2個です。全音符も1つ入ります。また、これがロック ポップスで一番使われるものです。 |
4 ─ 8 |
: |
8分音符が4個入ります。16分音符は8個です。 |
12 ── 4 |
: |
4分音符が12個入ります。符点2分音符なら4個です。 |
12 ── 8 |
: |
8分音符が12個入ります。符点4分音符は4個です。 |
12 ── 16 |
: |
16分音符が12個入ります。符点8分音符は4個でぃす。 |
5 ─ 4 |
: |
4分音符が5個の変則パターンです。 |
7 ─ 4 |
: |
4分音符が7個入ります。 |
ふぅ……。
まあ、こんな所でしょう。
最後の7/4なんていう物を最初から最後まで貫き通して作曲するやつはまだ1度も見たことがありません。
果しているのでしょうか?
それにしても、良く書いたものだ。
今回は「休符」と「拍子記号」を説明してきました。
どうですか?
なんとなくわかりましたか?